広島市の市街区域の西側に位置し、300mを若干超える低山ながら瀬戸内の明るい展望を楽しめる「鈴が峰」は、いくつもの登山ルートがあって、四方から登ったり、下ったりして楽しむことができます。  メインの整備の行き届いた登山ルートに加え、あまり人が通らないルートや脇道を含め、散策するのに参考になりそうな全ルートについて、ここに、紹介いたします。  ただし、整備不十分な道や、放置されて荒れてしまいそうな道も含まれている可能性がありますので、注意して踏み入れてください。

南斜面ルート

各ルートは、おなじみのものが多いと思いますが、結構脇道があり、近道であったり、趣が異なるルートであったりします。主ルートは濃く、脇道は薄く色づけした表示になっています。 堰堤東、西コースは、私がかってにつけた名前です。

観もみじルート

イロハモミジ群を身近に見ることができる「もみじAコース」、背丈の大きなイロハモミジの真下を通り見上げて鑑賞できる「もみじB,Cコース」、特に新緑や紅葉の時期の散策に素晴らしいコースです。 通常のルートに比べて整備されていませんが、樹林帯の中を静かに散策できるルートです。

北斜面ルート

北斜面のルートを、Google Earth で表示させたもので紹介します。B、Cの名前は、便宜上仮につけた名前です。
  A:美鈴が丘南登山口コース   B:東峰北コース C:稜線北コース D:ゴットン岩コース

 B、Cルートは、公的なルートではなく、おそらく私有地を通過しているのではないかと思われます。ルート上には、どこにも進入禁止などの標示はなく、登山路としての整備がなされた形跡があります。同時に、登山路と思わせる標識も全くなく、ごく少ないマーキングがあるだけです。  しかし、美鈴が丘団地側には、出入りは可能ですが、フェンスや間仕切りのようなものがあります。  したがって、自由に出入りできる公的なものではなく、登山に限っては黙認状態なのではないかと思いますが、よく分かりません。
 ゴットン岩コース(Dルート)に関しては、ルートとしての認知度は、B、Cルートに比べて高いですが、B、Cと同様のシチュエーションではないかと思います。
 鉄塔が何か所かあり、管理道もありますが、鮮明でない所、行き止まりになっているところなどがありますので、安易に踏み入れない方がいいでしょう。

西斜面ルート

 鈴が峰西峰から西に抜けるルートは、通常八幡東登山口へのルート(図のH)ですが、いくつものバリエーションがあります。この内、J の中地下からの登山道は迷いやすく初めての人にはわかりにくいと思いますが、他のルートはしっかりした踏み跡があり問題ありません。特に、H、Iのルートは通る人も多く、遊歩道並みです。

 以下に、各ルートの登山口を示しました。

 E:美鈴が丘南1丁目、桜ケ丘遊歩道入り口手前の階段を鉄塔に向けて登り、トラバース道を右折、通常ルートのゴルフ場上展望地手前に合流
 F:桜ケ丘遊歩道の途中の分岐から斜め東方面に登り、ゴルフ場上展望地で通常ルートに合流
 G:美鈴が丘西登山口(車道に標識あり)から登り、通常ルートの鉄塔広場に合流
 H:八幡東登山口
 I:石内街道、八幡東3丁目3番交差点(バス停中地上)を入り墓地のそばから登り、Hルートに合流
 J:石内街道、八幡東3丁目15番交差点(バス停中地下)ウォンツの左へ入り、左の小さな渓流沿いに登り、Hルートに合流